当協会では、企業法務に関する話題を中心に、政治、経済、文化等幅広い分野にわたる話題を採り上げる講演会(⇒月例会)を7,8,9月を除く毎月開催しています。当協会の特徴の一つに、“会員メンバーの自主的な活動”が挙げられますが、月例会の運営も、トピックスの決定から講師の選定まで、会員の声を生かしながら各自の人脈をフルに活用し、“手作り”の月例会活動を行なっています。会員メンバーそれぞれが、お互いの持ち味を活かしつつ活動している、当協会ならではの活動の一つです。また、毎年12月には、法律に絡めた文化的素養を高める内容で、会員の方に役立つテーマもご用意しております。
月例会は、全会員を対象としており、会員企業の方であれば、出席者数に制限はなく無料でご参加頂けます。さまざまな話題に触れることのできる絶好の機会です。皆様のご意見を活動に活かしてみて下さい。
『会社法研究会』は、会社法施行に伴い、会員各社で必要となる対応を討議することを目的に、2005年7月に活動を開始しました。また、2006年5月の同法施行後は、会社法を基礎から学びたい方を対象として、実務に生かせる基礎力をつけていくことを目的に、月に1回の活動をしています。会社法の教科書を順に読み進めるようなスタイルではなく、担当者を決めて、実際に定款を作ったり、株主総会召集通知を作る等の作業を通じて実務で生かせる基礎力をつける活動を行いました。
また、会社法に詳しいメンバーの方々にもアドバイザーとして参加いただき、不足している点を指摘いただいたり、実務に即して注意すべき点や活用すべき仕組みについての貴重な知識を教えていただいたりしています。
『倒産法研究会』は、債権保全・回収・倒産対応実務の研究を目的として、2003年7月に活動を開始しました。危機の把握、商品引揚げ・相殺・債権譲渡等による回収、保証、詐害行為・否認等の各場面における具体的な事例・判例をもとに、ある程度経験をお持ちの方には、実務上の諸問題について新破産法における変更点にも留意しながらより理解を深めていただくためのディスカッションの場として、また、法務経験が浅い方には、倒産対応に関連する諸制度について基礎から学んでいただける場として、さらに実務上の疑問点や対応方法などを気軽に相談・情報交換できる場として、会員企業の皆様にご活用いただいております。
今後も、平常時(例えば、契約締結時)、信用不安発生時、法的整理開始時といった各段階において留意すべき点を幅広くテーマとして取り上げていく予定です。
企業規模や業種を問わず国際取引と国際契約のニーズは年々高まっており、企業法務の仕事の中核ともいうべき、「英文契約書」の研究に焦点を当てて契約・法務スタッフ個人に秘蔵されているノウハウや知見を出来るだけ共有できる場にしたい(もちろん各社企業秘密に抵触しない範囲です!)と思っております。
特に、若手の方や、社内異動で英文契約を担当されることになった新任の方々はもちろん、ベテランの方々にも基礎や最新の契約書や条項を確認して頂ける場を提供いたします。
近年、会社法、独禁法、特許法、民事訴訟法等多くの法分野において、法改正やガイドラインの制定を行う前に、その内容の妥当性において、パブリックコメントを募集することが多くなっています。当協会では、担当幹事が中心になって意見検討会メンバーを募集し積極的に当協会の意見を提出しています。
コメントの作成及び提出を通じて、
①改正法案やガイドライン案を集まって検討することでより参加メンバーの理解が深まり、
②改正法案やガイドライン案が会員会社のみならず、産業界に対して好ましからざる影響を及ぼすと思われるような場合は、その見直しを求め、更に
③提出した意見は所管官庁のホームページや雑誌等に当協会提出の意見として掲載 されることもあり、当協会の存在感を高めてまいりました。
業務が多忙の中で、独自に改正案やガイドライン案を検討し、理解を含めるのは容易ではありませんが、当協会は多様な業種からの参加を得て、対象分野に詳しいメンバーを見つけることが出来ます。こうしたメンバーと共に改正法案等の検討を行うことで、短時間で深い理解を得ることができます。このような他社の法務担当者との交流による法務知識のギブ・アンド・テイクは当協会入会の最大のメリットです。
また、当協会へパブリックコメントの募集があった場合には、随時検討会の案内を出しておりますので、ご興味のある法分野についてだけでもご参加することができます。
当協会では創立以来、宿泊を伴う研修合宿を開催しています。(⇒「夏季合宿」)、さらに会員間の意見交換を活発にし、各社の情報の平準化を図るために、1999年度からは、7月の平日午後に日帰りでの「研修会」を開催しています。研修会では、法務に関係するその時々のホットなテーマをとりあげ、そのテーマについて会員各社がどのように考え、実際にどのような取扱いをしているのか等について、会員間で情報交換・意見交換が行なわれます。
当協会では、研修と共に会員相互の親睦を図ることを目的に、毎年9月上旬に合宿を開催します。1泊2日の日程で、1日目は研修と夜の懇親会、2日目は1日目とは別のテーマで討議、発表、その後レクレーションと、頭を使うと同時に心と体をリフレッシュできる当協会の一大イベントです。東京近郊の会員企業の研修施設や民間の研修宿泊施設を利用して開催します。
研修のテーマは、時の話題となっている法律問題や、各会員企業の法務部門が直面している課題等、全員参加型の研修運営に心がけて、合宿担当の理事・幹事が決定します。合宿の進行も担当幹事が担当します。
「Connect for Brightness」をスローガンに、企業を跨いだ女性法務部員間のネットワーク構築による活性化と活用によるINCA事業への貢献をめざすWomen in Legal (WIL)。「マインドフルネス」を通じ、自分自身を知り、自身が感じる幸せな働き方と将来のキャリアを繋ぐスキルの習得を各回テーマに沿って展開します。数ヶ月に1回開催しています。
INCAアカデミーは、若手法務部員の飛躍の契機となることを目指して2021年から新たに始まったプログラムで、20名程度の参加者に毎月1回、年間で10回の開催とし、修了者にはINCAから証書が授与されるというものです。参加者は、法務経験3~5年を想定しておりますが、やる気があれば、どなたでも参加することができます。
毎月のカリキュラムは、一般のセミナーとは違い、実務知識を習得することよりも対応力を身につけることを重視しており、M&A、競争法、知財などの法分野別の実務的なものもあれば、諸先輩の経験談など、法務部員としての心構えや考え方について自ら考えていただくようなプログラムも用意されております。参加者同士のネットワークづくりも重要だと考え、1年を通じた活動では懇親会なども企画しております。
INCAアカデミーの卒業生がINCAの会員企業の法務部の中核を担っていただくようになることを願い、担当理事・幹事一同、よりよいものになるように活動しております。