お知らせ&イベント

2022.09.08 イベント

【月例会(2022年9月30日開催)】「法務の視点で考える企業価値評価」

企画趣旨

「貴方の会社の株価はいくらですか」9月のテーマをシンプルに挙げればこうなります。モノの値段にはいろいろな決まり方(※)があるところ、M&Aなどで必要となる企業の価格(価値)はどのように決まるのか、どのようにして売手買手双方が納得するのか、そのあたりを学びたいと思います。

(※) 需給、市場、サザビーズのようなオークション、コスト+適正利潤、競合との見合い、マーケティング目的など。

なお、この「企業価値」は、最終的には株価に収れんするとは思いますが、より広く、企業の存在意義(パーパス)の中で語られたり、コーポレートガバナンス・コードの副題「~会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために~」で示されるように、今、企業そのものの理解としても必須な概念になっていると思われます。

以上の全体見取り図の下、企業価値評価会社プルータス・コンサルティング社様と企業価値評価に造詣の深い弁護士をお迎えしてお話しいただきます。多くの会社では半期決算末日となりますが、奮ってのご参加をお待ちしております。

講演概要

テーマ:「法務の視点で考える企業価値評価」
第一部 セミナー:講師 関口 健一 弁護士
第二部 座談会 :講師 根岸 秀明氏 (プルータス・コンサルティング)、関口 健一弁護士

コロナ禍や円安、原材料高、国際情勢の混乱など変化の激しい環境においても、M&Aは引き続き企業の重要な成長戦略となっています。また、日本国内においては、経産省の公正M&A指針の策定や、アクティビスト株主の隆盛、敵対的買収の増加など、企業価値評価の在り方が正面から問われる事案も急増しています。

このような環境において、法務担当者にとっても企業価値評価の理解が益々重要となっていますが、本講では、前半で、上場会社のM&Aにおける反対株主からの価格決定申立などの裁判手続、アクティビスト株主対応や敵対的買収など、企業価値評価と法務上の論点が密接に関連する事案における講師の経験を踏まえて、法務の視点から、企業価値評価の位置付けやM&Aを進めるに際しての留意点を概説いたします。

後半(第二部)では、企業価値評価を巡る紛争事案やMBO/親会社による上場子会社の非公開化をはじめとする上場会社の公開買付け事案において数多くの株式価値算定を行ってきた、独立系の企業価値評価会社の草分け的存在であるプル―タス・コンサルティングの根岸秀明氏をお招きし、座談会形式で普段は聞けない企業価値評価の実態に迫ります。

開催概要

日時 2022年9月30日(金) 16:00~18:00
場所 ZOOMミーティング
※前日までにZoomのリンクをお知らせします。
※Zoom入室時に「会社名 お名前」での表示をお願いいたします。
テーマ 「「法務の視点で考える企業価値評価」
講 師

第一部 セミナー:関口 健一 弁護士・ニューヨーク州弁護士(森・濱田松本法律事務所)

【講師ご略歴】
2004年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
2010年 コロンビア大学LLM卒業
2010年 Hengeler Mueller デュッセルドルフオフィスにて執務
2011年 Amarchand & Mangaldas & Suresh A. Shroff & Co ムンバイオフィスにて執務
2011年 RIETI(独立行政法人経済産業研究所)企業法研究会委員
2012年 森・濱田松本法律事務所 シンガポールオフィスで執務
2015年 M&A契約研究会(座長 藤田友敬教授)
2019年 Inter Pacific Bar Association Cross Border Investment Committee Vice Chair

【取扱分野】
MBO/上場子会社の完全子会社化をはじめとする上場企業のM&A案件や、クロスボーダーM&A案件を数多く取り扱っている。ジュピターテレコムの非公開化や日本生命による三井生命の完全子会社化事案など、株式価値評価が裁判上争われた複数の事案において発行体を代理した経験を有している。案件遂行時から紛争局面を見据えた助言を心掛けており、複雑なストラクチャリングを要する案件や、アクティビスト株主対応が必要となる案件に強みを有している。
Who’s Who Legal、IFLR1000、The Best Lawyers in Japanなどの媒体においてM&A部門でleading individuals等に選出されている。
主な著作に、M&A法大系(共著、有斐閣)、アジア新興国のM&A法制(編著者、商事法務)、M&A契約研究(共著、有斐閣)、株式買取請求権制度再考(「企業法」改革の論理(日本経済新聞出版社)所収)など。

第二部 座談会 :根岸 秀明氏 (プルータス・コンサルティング)

【講師ご略歴】
第1号社員として創業期から参画。16年にわたる同社でのコンサルティング経験を活かし、Capital Markets、M&A、IPOを中心とした幅広い領域で支援を行っている。
公的資金に係わる優先株式の発行案件や政府系ファンドからの大型資本調達案件、第三者割当増資に係わる差止請求の対応やTOB/MBO・スクイーズアウトの紛争対応といったポストディール案件にも多数関与。2006年には旧カネボウ株式買取価格決定申立事件の鑑定チームに参加し、東京地裁からの委嘱に基づく鑑定案件のサポートに従事。
近年は、プライベート・エクイティ・ファンドの投資先に対するマネジメントインセンティブの制度設計や、スタートアップ企業と投資家に対する報酬戦略の助言も積極的に行っている。
また日本のスタートアップ・エコシステムの発展に向けた支援の一環として、ストック・オプション2.0のテーマに関する講演活動にも熱心に取り組んでいる。

株式会社プルータス・コンサルティング
https://www.plutuscon.jp/

お申込み

参加は、INCA会員に限らせていただきます。会員の紹介によるお試し参加は受け付けますので、事前に事務局までお知らせください。その際、INCAからの入会案内等の資料送付につき、ご承諾の可否のご確認もお願い致します。

参加ご希望の方は、9月28日(水)までにお申し込み下さい。

    毎月開催(8月、9月を除く)される月例会は、当協会会員向けのものですが、
    会員企業以外の方でご参加ご希望の方は当協会事務局までお問いわせフォームからご連絡下さい。
    詳しいご案内を差し上げます。

    ※会場の定員等の関係でご要望に応じることができないこともありますので、あらかじめご了承下さい。